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メモリーカードを選ぶ

一概にSDカードと言っても、同じ容量なのに値段が安いものから高額なものまで様々あるため選ぶ際に迷うことがあると思いますが、この価格が異なる一番の理由は SD カードの性能に拠るものです。
例えばSDカードの読み込み速度や書き込み速度が遅いものは、それだけ値段も安くなります。

SDカードの中にもさらに4種類もあるんです。



性能が高い順に SDXC > SDHC > SD となります。
ここで言う「性能」とは、「データ転送速度」と「容量」の違いです。
「データ転送速度」とは、撮影した写真データを読み込みと書き出しの速度の違い。
「容量」とは、カードに記録できる枚数(動画の場合は撮影時間)の違いです。
2010年以降に発売されたデジカメは、ほぼ「SDXC」に対応していますが、古い機種だと対応していない場合があるので確認が必要です。
また、最近はカメラで動画撮影が出来るものがありますが、その場合「SDXC」でないと長時間撮影できません。

<まとめ>
皆さんが通常の写真撮影に使用する範囲においては、メーカーを問わず「SDHC」カードで8GBから16GBのものを選べば良いと思います。

ちなみに、撮影したデータをSDカードにそのままにしておいて「容量が足りなくて撮影できない」と嘆く方が多くいらっしゃいますが、撮影後はなるべく早いうちに、パソコンやCD・DVDなどに転送しておくことが重要です。
でないと、せっかく撮影したいと思った時に容量が足りなかったり、SDカードが損傷したりして大切な写真が失われる危険性があります。

ピント(フォーカス)をあわせる

コンパクトデジカメは、通常は中央部分にピントが合うようになっているため、どうしても被写体を画面の中央に持ってきて撮影してしまいがちですが、どの写真も被写体が中央にあるものばかりだと、ちょっと面白味に欠けます。
被写体を右や左、上や下に持ってくる構図で撮影すれば、同じものを撮影しても、写真の出来生えは違ったものとなります。

ここでは、ピントを被写体に合わせながら、好きな構図で撮影する方法を紹介します。


シャッター半押しでピントを合わせる

まずは基本的なことをおさえておきましょう。

ピントを合わせるにはシャッターボタンを「半押し」にします。
いきなり、シャッターを押してしまうと、被写体にピントが合っていない状態で撮影してしまうことになるので、出来上がった写真はボケてしまいます。
シャッターをまず半押しすれば、カメラが自動的に被写体にピントを合わせてくれますので、ピントが合ったことを確認してからシャッターを押し切れば、被写体にピントが合った写真を撮ることができます。

シャッター半押し状態のままでカメラを動かす

シャッターを半押しにして被写体にピントを合わせれば、そのままシャッターから指を離さない限り、被写体にピントが合ったままですから、
例えカメラを動かしても、最初にピントを合わせた被写体がボケることはありません。

この特性をいかして、画面中央でピントを合わせたい被写体をシャッターボタンを半押ししてから、そのまま好きな位置に構図を決めてシャッターを全押しすれば、被写体が画面の隅に寄ってもピントが合っています。

左側の写真は、画面の中央に被写体を置いて撮影したもので、ごく一般的な写し方です。

右側の写真は一度中央でシャッター半押しで被写体にピントを合わせ、そのまま被写体をずらして撮影しています。
同じ被写体でも写真の中央で写した写真と、構図を変えて写した場合では印象が変わって見えますね。